犬の気持ち 科学的に解明 ( 7/13 )

日本全国でおよそ2500万匹が飼われている犬や猫などの「ペット」。その数は子供の数よりも多い。もはやペットは人間の生活に欠かせない存在である。しかし、ブームが加熱する一方では「キレやすい」「落ち着き」がないなどの問題行動を起こす犬や、ペットのしつけやコミュニケーションに悩む飼い主が急増しているのも事実だ。

 こうした中、ペットの「心」を科学的に解明し、飼い主とのコミュニケーションを円滑に進めることで、問題行動を防ごうという研究が進められている。東京大学ではペットたちの「授乳期」に注目した。実験では、授乳期に親との離別が早すぎるとその後のペットの行動に深刻な悪影響を及ぼす可能性があることがわかってきた。マウスを使い、生後2週間で親と離別したグループとそうでないグループを比較して実験を行った結果、早く離別したグループでは、知らないマウスが入ってきたときにコミュニケーションがうまくとれずケンカをしたりするなどの問題行動が見られた。脳の重さを比較したところ早く離別したグループのマウスの脳は、そうでないグループより5%も少なかった。

犬の場合、生後2ヶ月から4ヶ月の間がとても重要な期間で、その間は出来る限り様々な物や人に触れ、様々なものに慣れる必要がある。病気を恐れて外に出すのを極力抑える傾向にあるが、それではコミュニケーション能力が発達しない。授乳期以後は、積極的に周囲の人間たちと交流していくことが、ストレスに強い精神的に安定したペットを育てることにつながることも明らかになっている。

身近なパートナーでありながら、今までよく知られていなかったペットの「心」を明らかにしようとする研究が今もなお続いている。犬と人間が気持ちを分かり合う・・・そう遠くない未来に実現できそうだ。

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