犬はワクチン接種をすることにより、伝染病の病原体に対する抗体を作り、免疫(抵抗力)をつけます。ワクチン接種をしておけば、万一病気に感染したとしても、発症が防げたり、軽症ですんだりします。
現在、ワクチンで予防できる病気は、狂犬病など数種類あります。
それらの病気は、感染したら命を落とすこともある恐ろしい病気ばかりです。
ワクチン接種の多くは、何種類かのワクチンを組み合わせた「混合ワクチン」として接種されます。予防できる病気はワクチン接種により予防しましょう。そして、愛犬を失うことがないよう、定期的に予防接種を行うことをおすすめします。それが犬にとっての一番の愛情かもしれません。
生後90日をすぎた犬は年に1度、狂犬病の予防接種を受けることが義務づけられています。また、その他のワクチンでもそうですが、ワクチンで作られる病原体に対する抗体は一生続くものではありません。抗体は徐々に薄れていくので、定期的に予防接種を受けることで犬に免疫力をつけておくことが大切です。
ワクチンの接種は、犬の健康状態をよく観察して、必ず体調がよいときに受けてください。接種後は安静にし、ストレスを与えたり、激しい運動をさせないようにします。ワクチン接種後、犬の様子がおかしいと思ったらすぐに動物病院に連絡してください。まれに、目のまわりが赤く腫れたり、ショック症状を引き起こしたり、ワクチンによりアレルギーを起こす犬もいますので、体調をよく観察するようにしてください。
<子犬の場合>
子犬は「移行抗体」、つまり初乳を介して母親の免疫を譲り受けます。この抗体による免疫は生後6~13週くらいで効果が薄れ、抵抗力が失われます。そして、子犬はこの頃に病気にかかりやすくなります。そこで、効果が薄れはじめる生後6~8週の間にまず1回目のワクチンを接種します。しかし、母親からの譲り受けた免疫がまだ残っている場合、十分な免疫効果を受けることができません。そのため、十分な免疫力を得られなかったことを想定して、接種の後、3~4週間間隔でさらに1~2回の追加接種を行います。 子犬のときに作られた免疫効果も徐々に薄れていくので、定期的なワクチン接種を行います。成犬のワクチン接種は年1回が一般的です。ただ、住んでいる地域や獣医師の考え方によっても違いがみられるので、犬の予防接種の種類や時期、接種のサイクルについては、かかりつけの獣医師とよく相談してください。
<室内犬の場合>
室内飼育の犬でもワクチンは必要です。ほとんど家から出なることがないからとワクチン接種を必要としない方もいらっしゃいますが、少しの時間でも外に犬の散歩に行くのであれば、感染の危険があります。外に出ないとしても、空気感染する病気もあるので、まったくかからないということはありません。感染する確率は多少ありますので、ワクチン接種をしておいたほうが安心です。
<ワクチン接種により予防できる病気について>
ワクチン接種により予防できる犬の病気には次の種類などがあります。
(9種混合ワクチン)
- 犬ジステンパー
- 犬伝染性肝炎
- 犬アデノウイルス2型
- 犬パラインフルエンザ
- パルボウイルス感染症
- 犬コロナウイルス病
- レプトスピラ感染症コペンハーゲニー
- レプトスピラ感染症カニコーラ型
- レプトスピラ感染症ヘブドマディス型
- 狂犬病
- フィラリア予防
※すべて受けておくことをおすすめしますが7種以上の混合ワクチンであれば十分、ワクチンの内容や接種する時期などについて獣医師よく相談してください。
病気の一例です。
獣医師監修の犬の病気はこちら>>犬の病気大辞典
ウイルスが原因
| ジステンパー |
原因 |
|---|---|
| ケンネルコフ |
原因 |
| パルボウイルス |
原因 |
| コロナウイルス |
原因 |
細菌が原因
| レプトスピラ病 |
原因 |
|---|
寄生虫が原因
| 回虫症 |
|
|---|---|
| フィラリア |
原因 |
気になることがある場合、動物病院へ相談してみましょう。
犬の具合が悪くなってからでは遅いので、気軽に相談できる主治医さんを決めておきましょう。
時間外、休日診療の有無の確認も必要です。
犬に元気がない、食欲がない、急にやせてきた、異常に水を飲む、頻繁に掻いている、糞・尿の量や色、形がいつもと異なる、咳やクシャミをする、
その他の普段と違う症状が出ている時は、相談または通院しましょう。
病院へ行く時の注意
知らない場所へ連れて行かれた時に驚き動揺する犬もいます。 飼い主が抱いていたとしても何かのきっかけで犬が逃げ出すことも考えられますので おとなしい犬でも必ずキャリーバックに入れて、首輪をしてください。 診断の手がかりになるので、糞・尿が残っていれば一緒に持っていく。 普段の犬の食事を聞かれることがありますので、フードの種類や量を認識しておきましょう。 初めて病院へ行く場合、ワクチンの証明書があれば一緒に持っていきましょう。
動物病院を検索する>>動物病院検索のPETNAVI
多くの飼い主が避妊・去勢手術を行うかどうかで悩むと思います。
避妊・去勢手術についての考え方も昔と比べて変化してきています。以前は避妊・去勢手術は、予期せぬ妊娠を防ぐ、野良犬を増やさないということが主な目的でした。現在では性的なストレスの軽減や性ホルモンに関係する病気の予防、放浪癖やマーキングなどの問題行動の予防や改善などが主な目的になりつつあります。
将来的に繁殖をどうするか、どのように犬と暮らしていくかをふまえたうえで、最善と思う結論を選択してください。また、「術前に一度だけ経験させてあげたい」と考える飼い主の方、逆に「しらないまま手術した方が幸せ」と考える飼い主の方、様々だと思いますが、その辺のことも家族や周りの方とよく相談した上で最善と思う結論を選択してください。
術後の犬は、肥満になりやすいと言われているので、食事と運動のコントロールをしてください。






人間でもそうですが、新しい環境になれるまでの間、戸惑いなどからストレスを感じることがあります。犬の場合も同じで、家族に迎え入れられたばかりの子犬は、新しい環境への戸惑いなどからストレスも高まって体力も落ち、病気にかかりやすくなっています。
ゆっくりさせて徐々に環境にならしてから、動物病院で健康診断を受けましょう。
また、外で拾った子犬や猫は、さまざまな病気にかかっている可能性も考えられるので、健康診断をしっかり受けましょう。




