尿崩症(ニョウホウショウ)

【原因】
体内の水分量に応じて、尿の量をコントロールしているのは抗利尿ホルモンです。
この抗利尿ホルモンは、脳の視床下部でつくられ、下垂体に蓄えられます。
そのため、脳の視床下部や下垂体など腫瘍ができたり、炎症がおこったりすると、
抗利尿ホルモンは正常に分泌されなくなって、尿の流出をおさえることが出来なくなります。
また、遺伝的にこのホルモンを作ることの出来ない犬も尿崩症になります。

【症状】
水を飲んでも飲んでも欲しがり、異常な量の尿を排泄します。
しかし、多飲多渇・多尿以外の症状はあまりあらわれません。

体重1kgにつき1日100ml以上水を飲むようであれば、多飲といえます。
また、体重1kgにつき、50ml以上の尿が排泄される時は多尿といえます。
これらの状態になれば要注意です。

【治療と予防】
脳やその他の臓器の病気に原因があれば、その原因となっている病気を治療します。
また、投与している薬が原因となっている場合は、獣医師の指導のもとでその使用を止めます。
ただし、飲ませる水の量を制限することは、脱水症状をひき起こす原因になり危険ですので、
水は飲ませるようにします。