イヌ伝染性肝炎
【原因】
イヌアデノウイルスに感染して起こります。
感染は、このウイルスを持っている犬の尿や唾液、あるいはウイルスに
汚染した食器や衣類に触れることで起こります。
口から入ったウイルスは、口腔咽頭部の粘膜から近くのリンパ節に入り、
さらに血液によって全身の臓器に運ばれます。
とくに肝臓の細胞に大きな障害がおこり、急性の肝炎になります。
【症状】
症状は様々ですが、突然高熱や腹痛をおこしすなどの激しい症状になり、
また虚脱状態におちいり、12~24時間以内に死に至ることがあります。
しかし、何の症状もあらわさない場合や、特別な症状はほとんどみられないが、
やや食欲が低下して元気がなく、鼻水を出して39度ぐらいの高熱になるものなど、
症状にも幅があります。
急性の肝炎をおこすので、胸と腹の中間辺りの肝臓のある部分を手で押さえると痛がり、
触られるのを嫌がりますが、このような状態が5~7日間続いた後、急速に治癒に向かいます。
単独感染では、死亡率は高くありませんが、二次感染を起こすと死亡率はきわめえ高くなります。
【治療と予防】
このウイルスに有効な薬はありませんので、栄養補給をして安静にします。
ビタミンや糖分を摂取して肝臓機能の回復をはかります。
出血または、貧血のある場合には輸血を行います。
また、細菌の二次感染を防ぐために抗生物質を与えます。
予防としてはワクチンがあるので、予防接種を受けておきます。
