フィラリア

【原因】
蚊に刺され、ミクロフィラリアに感染します。感染犬にうごめくミクロフィラリアを、
蚊が血とともに吸いこみます。
その蚊が他の犬の血を吸い込むとき、唾液とともに犬の体内に押し出されます。
その間、蚊の体内で2回、犬の皮下などで2回の脱皮をし、第五期仔虫に成長し犬の血管に
進入します。そして、体内を進み心臓の右心室にたどりつき、心臓や肺動脈に寄生します。

【症状】
症状として、せきがでます。それは、感染後進行とともに心臓にフィラリアが充満し、
血液の流れが悪くなり、肺動脈に血液がたまります。
そして、血液中の水分が気管支にしみ出てくるため、せきをして排除しようとするからです。
はじめは運動をするとせきをする程度ですが、歳月とともにせきがひどくなります。
また、自然死したフィラリアの死体で肺動脈の先端に目詰まりしたり、肺動脈の血管が
硬化するなどして、肺動脈内の血圧が上昇していきます。
そして、肺動脈に血液を送り出す心臓(右心室)への負荷が大きくなり、血流も悪くなります。
結果、肺も心臓もともに機能障害がひどくなります。ついには肺動脈塞栓症で呼吸できなくなったり、
右心不全で心臓の働きが止まってしますなどの症状があらわれます。
あるいは、心臓が静脈の血液を送れないために、手前にある肝臓に余分な血がたまり、
肝機能が低下することにより肝硬変を起こします。

【治療と予防】
急性フィラリア症では外科手術を行いすぐにフィラリアを取り除きます。
慢性症状の場合は駆虫剤や予防薬の投与を行います。
ただ、死んだフィラリアが肺動脈につまってしまう危険があるため、安静を保つ必要があります。

予防として、予防薬を使い、感染を防ぎます。
ただ、感染後の予防はショックを起こす可能性があるため、
予防の際は感染の有無を確認してから行います。