強迫神経症(キョウハクシンケイショウ) ( 6/29 )

【原因】
詳しい原因はわかっていません。おそらくストレスが原因だと考えられています。
犬が人間と生活するようになった時の性質が、現代社会ではその当時の用途とは関係なく飼われており、
1日中ほとんどすることもなく抑圧されている状態になってしまっています。このようなときに、
何らかのストレスが与えられると、それが引金となって起こると推測されています。

【症状】
意味の無い行動を繰り返します。行動の種類はそれぞれ違いますが、
自分の尻尾を追いかけてグルグル回ったり、空を噛む動作を繰り返したりします。
また、足の裏や爪の一箇所を舐め続け、その結果、皮膚が障害されることもあります。

【治療と予防】
完全に治癒させることは困難ですが、抗うつ剤を与えることで、症状はある程度軽くなります。
暇な時間が多いと発病のきっかけとなりますので、十分に運動させたり、
かまってやるなどストレスをためない工夫が必要です。


分離不安 ( 6/29 )

【原因】
飼い主が過剰な愛着をすることにより、飼い主への精神的な依存度が高くなります。
それにより、精神が十分に発達せず、精神的に未成熟であることが原因だといわれています。

【症状】
飼い主が居なくなってから暴れて飼い主の持ち物や家の物を壊す、
不適切な場所で排尿・排泄するなどの行動が見られます。
ほとんどの場合、飼い主が居なくなった直後から30分以内に起こります。

【治療と予防】
行動療法と薬物療法を併用します。
行動療法は、飼い主が玄関を出るとすぐに戻るを繰り返し、
飼い主の外出に徐々に慣らしていきます。
外出時には、ゆっくりくつろいでから黙って出掛けるようにします。
黙って出かけることが大切で、声をかけてから出かけることは禁物です。
また、テレビやラジオをつけたままにし、人がいるようにみせることも効果的です。
薬物療法では、塩酸クロミプラミンの投与が有効な場合があります。


薬品による中毒 ( 6/29 )

【原因】
殺虫剤や殺鼠剤、除草剤などを口にすることで中毒を起こします。
薬浴剤にも中毒を起こす塩素が含まれているので、
薬浴時にその薬浴を口にして中毒になることがあります。

【症状】
口にした薬品によって症状は異なります。
よだれを垂らしたり、四肢がけいれんするなどの症状や下痢、けいれん、呼吸困難などの症状が現れます。

【治療と予防】
中毒の種類によって治療法は異なります。
胃や体を洗浄したり、薬品の毒素を中和させる薬を使用して治療します。


植物による中毒 ( 6/29 )

【原因】
玉ねぎや長ねぎなどのねぎ類やアセビを食べる事により中毒を起こします。
玉ねぎや長ねぎなどのねぎ類には、化学物質(アリルプロピルジスルファイド)が含まれており、
その化学物質によって血球の中のヘモグロビンが酸化され、赤血球の内部にハインツ小体という物質が
作られます。

この物質が作られることにより、脾臓などの臓器を破壊されたり、
赤血球が血液中で溶けたりして、溶血性貧血と呼ばれる症状をおこします。
またアセビの場合、アセビに含まれる有毒の成分が神経を侵します。

【症状】
タマネギ中毒では、尿が赤色になり貧血や黄疸が現れます。下痢やおう吐、脾臓が腫れるなどの症状があらわれます。
目の結膜が白っぽくなり元気が無くなります。
アセビ中毒では、ヨダレやおう吐、歩き方がふらつく、心臓の鼓動が速まる、呼吸困難などの症状がみられます。

【治療と予防】
タマネギ中毒の場合は、赤血球が失われるので、輸血や輸液をおこなって増血させるようにします。
アセビ中毒の場合は、硫酸アトロピンの皮下注射を行ったり、症状にあわせた治療を行います。

ネギ類やアセビを食べさせないようにしましょう。


水頭症(スイトウショウ) ( 6/29 )

【原因】
頭蓋骨内部にある脳室には、脳脊髄液がたまっていて、つねに決まった量だけ分泌され、
脳の内部を循環します。
しかし、何らかの原因により脳脊髄液が異常に増え、脳室に多量の脳脊髄液がたまって脳を圧迫します。
多くの場合、先天的な要因とみられています。

【症状】
脳神経が圧迫されている場所により症状が異なります。
大脳皮質が圧迫されると、痴呆になったり、感覚が鈍くなったり、麻痺をおこしたりします。
大脳辺縁系の障害では、性行動に変化がみられたり、異常に攻撃的になったりします。
間脳、視床下部の障害では、多量に食べたり、反対に食べなくなったりします。

【治療と予防】
副腎皮質ホルモン薬や降圧利尿薬を使用し脳圧を下げます。
一時的には症状がよくなりますが再発することが多いようです。
手術を行い、脳圧を下げる方法もありますが、多くの場合、完治するのは難しい病気です。

てんかん ( 6/29 )

【原因】
脳の神経細胞の変化によりてんかん発作といわれる発作を起こす病気です。
脳の神経細胞の変化には脳そのものの異常によって生じる場合と、
それ以外の病気によって生じる場合があります。

脳そのものの異常では、脳の炎症、脳腫瘍などがあり、
それ以外の病気では、低血糖、肝臓病、腎臓病、低カルシウム症、低酸素症、
高カルシウム血症、ストレスなどがあります。

これらの病気になると、脳に栄養を供給する血液中にある物質が
足りなくなったり多すぎたり、毒物が混じったりします。
そのため、十分な栄養が行き渡らなくなったり、脳に毒物が入り込んだりして、
神経細胞に異常がおこります。
原因が特定できない特発性てんかんもあります。

【症状】
急に四肢を硬直させ、横に倒れてしまいます。
意識がなくなり、口から泡をふき出します。
筋肉に震えが見られ、尿や便が出てしまうこともあります。

発作は30秒程度でおさまり、その後、通常の状態に戻ります。
てんかんは、一度目の発作の後、発作が再発せずにおさまる場合と、
何度も連続して繰り返される場合があります。
何度も繰り返される場合は、命にかかわることもあるので、早めに病院に連れて行きましょう。

【治療と予防】
原因がわかったら、その治療を優先的に行います。
特発性のてんかんの場合は、抗てんかん剤を使用し治療を行います。
てんかんは、ストレスなどの精神的な問題や周囲の環境が関係している場合があるので、
これらの原因を見極めてから薬物療法を行います。

尿崩症(ニョウホウショウ) ( 6/29 )

【原因】
体内の水分量に応じて、尿の量をコントロールしているのは抗利尿ホルモンです。
この抗利尿ホルモンは、脳の視床下部でつくられ、下垂体に蓄えられます。
そのため、脳の視床下部や下垂体など腫瘍ができたり、炎症がおこったりすると、
抗利尿ホルモンは正常に分泌されなくなって、尿の流出をおさえることが出来なくなります。
また、遺伝的にこのホルモンを作ることの出来ない犬も尿崩症になります。

【症状】
水を飲んでも飲んでも欲しがり、異常な量の尿を排泄します。
しかし、多飲多渇・多尿以外の症状はあまりあらわれません。

体重1kgにつき1日100ml以上水を飲むようであれば、多飲といえます。
また、体重1kgにつき、50ml以上の尿が排泄される時は多尿といえます。
これらの状態になれば要注意です。

【治療と予防】
脳やその他の臓器の病気に原因があれば、その原因となっている病気を治療します。
また、投与している薬が原因となっている場合は、獣医師の指導のもとでその使用を止めます。
ただし、飲ませる水の量を制限することは、脱水症状をひき起こす原因になり危険ですので、
水は飲ませるようにします。


クッシング症候群(副腎皮質機能亢進症) ( 6/29 )

【原因】
副腎皮質ホルモンが過剰に分泌されることで起こります。
腎臓の上部にある副腎から分泌されるホルモンの量が多くなります。

原因の多くは、分泌をコントロールしている脳下垂体の前葉に腫瘍ができ2つの副腎が刺激され、
それによって副腎皮質刺激ホルモンが過剰に作り出されます。
また、ステロイドの長期投与が原因になる事もあります。

【症状】
まず、水を大量に飲むようになり、尿の量も増加します。
お腹がはれ上がったり、垂れ下がったりします。
また、毛が乾いて弾力性がなくなる、脱毛する、筋肉が弱くなるあるいは萎縮する、
食欲が異常増加するなどの症状があらわれます。
脱毛する場合は、体の両側が左右対称に毛が抜けます。

【治療と予防】
ステロイドが原因となっている場合は、その量を徐々に減らしていきます。
急にやめると危険な場合があるため、必ず獣医師に相談し、指示を仰いで受けてください。
体内の働きの不調でおこるクッシング症候群には、
副腎皮質のはたらきを一時的に弱める薬を用いて治療します。
量に注意しながら、一生涯投与する必要があります。

予防として、7歳以上になったら、定期的な健康診断を受けるようにしましょう。

糖尿病 ( 6/29 )

【原因】
犬の糖尿病は、膵臓から分泌されるインスリンというホルモンの量が
不足することにより起きることが多いです。
インスリンは血液中のブドウ糖を細胞内に取り込んだり、
肝臓が脂肪やたんぱく質を蓄えるのを助けます。
なんらかの理由でインスリンが足りなくなると、
細胞は糖を吸収しにくくなり、体にさまざまな不調があらわれます。

インスリンの不足や機能の低下の原因には、食べすぎ、運動不足による肥満が挙げられます。
また、遺伝的な要因やストレス、ウイルス感染などが原因になることもあります。

【症状】
まず大量に水を飲み、尿の量が増えるなどの症状がみられます。
進行すると白内障や腎炎を起こし抵抗力が低下して感染症にかかりやすくなります。
また、末期になると、おう吐や呼吸困難が起き、ひどい場合は昏睡状態になることもあります。

【治療と予防】
インスリンの投与と食餌療法をおこないます。
ただし、インスリンは血糖値を下げるので、注意しないと低血糖になって昏睡状態に
なることがあるのでインスリンを過剰に投与しないように注意します。

インスリンの働きが悪い場合は1日の接種カロリー量を制限する食餌療法を行います。


悪性リンパ腫 ( 6/29 )

【原因】
本来、体の中の細胞は規則的に分裂・増殖していきます。
しかし、細胞の中の遺伝子に傷がついたり、さらに異常増殖を抑える遺伝子、
傷を修復する遺伝子がうまく機能しなくなるなどの変化をすると、
細胞はその規則を破って異常に増殖していきます。

その結果できた異常な組織を「腫瘍」といい、
そのうち転移しやすい悪性の腫瘍を「がん」と呼びます。

がんになる原因はひとつではありません。
細胞中の遺伝子に異常を起こす可能性のあるものは、すべて発ガンの要因になると
考えてもよいでしょう。主な原因として、老化や大気汚染による化学物質の吸引、
紫外線・放射線、ウイルス、ホルモン、遺伝などが考えられます。
悪性リンパ腫の詳しい原因は不明です。

【症状】
悪性リンパ腫のほとんどが体の表面のあらゆるところのリンパ節が腫れるタイプで、
飼い主はアゴの下のリンパ節が大きくなってから気づきまくことが多いです。
このタイプの場合の全身の症状は、元気が無くなり、食欲が少し失われる程度の症状ですが、
治療しないと平均3カ月前後で死亡するため、早期発見と治療が大切です。

【治療と予防】
悪性リンパ腫は手術が出来ない為に抗ガン剤を注射します。約80%くらいの確率で、
リンパ節の腫れがひいて一時的に元気になります。
他のがん同様に早期発見がポイントになります。
発熱や感染がみられないのに、複数のリンパ節が腫れている場合は、
がんの疑いがあるので、すぐに動物病院で診察を受けましょう。

乳がん ( 6/29 )

【原因】
本来、体の中の細胞は規則的に分裂・増殖していきます。
しかし、細胞の中の遺伝子に傷がついたり、さらに異常増殖を抑える遺伝子、
傷を修復する遺伝子がうまく機能しなくなるなどの変化をすると、
細胞はその規則を破って異常に増殖していきます。

その結果できた異常な組織を「腫瘍」といい、
そのうち転移しやすい悪性の腫瘍を「がん」と呼びます。

がんになる原因はひとつではありません。
細胞中の遺伝子に異常を起こす可能性のあるものは、すべて発ガンの要因になると
考えてもよいでしょう。主な原因として、老化や大気汚染による化学物質の吸引、
紫外線・放射線 、ウイルス、ホルモン、遺伝などが考えられます。

乳がんは、乳房にできる腫瘍で、メスに発生する腫瘍の50%以上を占めています。
女性ホルモンが原因と考えられています。

【症状】
初期には、乳房にシコリが感じられますがそのほかの異常は全く認められません。
10歳以上のメスによく見られ、妊娠した経験があるかどうかには関係なく発生します。
稀にオスにもできることがあります。 乳腺腫瘍のうち良性と悪性腫瘍の比率は半々です。

悪性の場合はシコリが急速に大きくなる傾向があります。
そしてしこり部分からただれや出血、化膿などの症状が現れます。

【治療と予防】
良性、悪性、どちらにしても手術を行い、腫瘍を切除します。
悪性の場合は周囲の健康な部分ごとより大きく腫瘍を摘出します。
移転の可能性がある時は、抗ガン剤を併用することもあります。

予防としては、初回発情前までに避妊手術を受けることにより、
乳がんの確率は大幅に低下させることができます。


皮膚がん ( 6/29 )

【原因】
本来、体の中の細胞は規則的に分裂・増殖していきます。
しかし、細胞の中の遺伝子に傷がついたり、さらに異常増殖を抑える遺伝子、
傷を修復する遺伝子がうまく機能しなくなるなどの変化をすると、
細胞はその規則を破って異常に増殖していきます。

その結果できた異常な組織を「腫瘍」といい、
そのうち転移しやすい悪性の腫瘍を「がん」と呼びます。

がんになる原因はひとつではありません。
細胞中の遺伝子に異常を起こす可能性のあるものは、すべて発ガンの要因になると
考えてもよいでしょう。主な原因として、老化や大気汚染による化学物質の吸引、
紫外線・放射線 、ウイルス 、ホルモン、遺伝などが考えられます。

皮膚がんは、皮膚や皮下にできる悪性腫瘍で、
肥満細胞の腫瘍、腺癌、扁平上皮癌などがあります。
良性の腫瘍には腺腫、脂肪腫、上皮腫などがあります。

【症状】
皮膚がんの典型的な症状は、皮膚にしこりができます。
腺ガンは、肛門のまわりや耳の内部(耳道)などに発生します。

しこりは短期間で大きくなるのが特徴です。
扁平上皮ガンは耳や鼻の先端や爪の根元などによく発生します。
明らかなしこりはできず、ただれるなどの症状が現れます。
皮膚病や、治りにくい傷と勘違いしやすいので要注意です。

【治療と予防】
早期のまだ小さな腫瘍(直径1cm前後)なら、周囲の健康な部分ごと摘出することで
多くの場合は完治します。

腫瘍が大きくなっていたり、ほかの場所に転移している場合は、抗ガン剤や放射線療法などを
加えることもあります。
どちらにしても早期発見で治る確率は高くなります。体の表面にできる皮膚の腫瘍は、
注意していれば比較的みつけやすいものです。

ブラッシングなどの手入れ時に全身の皮膚をくまなく触るなどして、
しこりがないかどうか調べてあげましょう。


前立腺肥大(ゼンリツセンヒダイ) ( 6/29 )

【原因】
膀胱の出口あたりにある前立腺が大きく肥大する病気です。
加齢により精巣の働きが衰え、精巣ホルモンがきちんと分泌されなくなることが
原因と考えられています。
症状が現れていなくても、老犬の多くに前立腺の肥大があるといわれているので注意が必要です。

【症状】
前立腺の肥大そのものによる症状はありませんが、肥大した前立腺が周囲の腸や膀胱、
尿道を圧迫し、2次的な病気をひきおこすことがあります。
腸を圧迫すると、便秘を起こしたり、少量の便がだらだらと出る状態になります。

【治療と予防】
症状に合わせた治療を行います。

前立腺の肥大のみか、軽い便秘だけなら、
食餌療法をおこないます。また、ホルモン剤を体内に埋め込む方法もあります。
大きく肥大している場合は、前立腺の除去手術をすることもあります。

若いうちに去勢手術をしておけば、前立腺の肥大は起こりません。


乳腺炎(ニュウセンエン) ( 6/29 )

【原因】
乳腺が炎症ではれる病気です。出産後、子犬に授乳している時に起こる病気で、
乳汁の分泌が多過ぎる時や、細菌の感染によっておこります。
乳汁の過剰は、産まれた仔犬がすぐに死んでしまったり、
出産した仔犬の数が少ないなどの理由があります。

【症状】
乳腺が熱をもってはれます。また、全身に発熱がみられたりします。
さわると痛がることもあります。また、黄色い乳汁が分泌されることもあり、
食欲が低下したり、イライラした動きなどがみられます。

【治療と予防】
もし授乳中の場合は、授乳を中止させます。
乳腺が張っていても、マッサージはしない方が良いでしょう。
マッサージをすると炎症がひどくなることがあります。

まず、熱を持っているようなら、その部分を水でぬらした布や冷湿布などで
よく冷やすと効果的です。
細菌に感染していなければ消炎剤を使うだけで比較的すぐに回復します。
細菌感染が疑われる場合は、抗生物質を投与します。

子宮蓄膿症(シキュウチクノウショウ) ( 6/29 )

【原因】
子宮が細菌感染により炎症を起こし、その結果生じた膿が子宮の中にたまる病気です。
大腸菌やレンサ球菌、ブドウ球菌などが原因となります。

メスの発情期には、子宮の入口の子宮頸部がゆるむために細菌が進入しやすくなります。
本来、子宮は細菌を防ぐ仕組みも持っており、炎症をおこすことはあまりありません。
しかし出産経験のない場合や、かなり前に出産したなどの場合には、
卵巣が異常をおこしやすくなっています。
それはホルモンバランスの崩れも関係していると考えられています。

【症状】
まずよくみられるのが、水をたくさん飲むようになり、尿の量も増えます。
また子宮の内部に膿が溜まるので、腹部が大きくふくれ、垂れ下がってきます。
そして、触ると嫌がるようなそぶりをみせるようになります。

子宮頸が開いている時であれば、陰部から膿や血液が混じった血膿が出てきます。
食欲不振、おう吐、発熱などの症状が現れることもあります。
症状が進むと貧血や腎不全などをおこすことがあります。

【治療と予防】
通常は手術により子宮と卵巣の摘出します。ただし、出産を希望する場合は、抗生物質や抗菌薬、
ホルモン剤などの投与を行い治療することも可能ですが、再発する場合も多くみられるので注意する
必要があります。

子供を産ませる予定がない場合、避妊手術をしておけば、病気の予防にもなります。

急性腎不全 ( 6/29 )

【原因】
腎臓の働きが悪くなり、その機能が極端に低下した状態になります。
腎臓自体に異常がある場合、つまり腎臓病や急性糸球体腎炎、
ネフローゼ症候群などによりおこります。
また、尿路結石によって尿が排出できなくなり、
腎臓がきちんと働かなくなり急性腎不全になることもあります。

【症状】
食欲が全くなくなり、おう吐や下痢を繰り返し、脱水症状を起こすことがあります。
また、老廃物が体内に大量に溜まり、尿毒症をひきおこすこともあります。
さらに進行すればけいれんなどの神経症状が出ます。

【治療と予防】
体の状態により治療は異なります。輸液や薬などで尿の量を増やし、体内の老廃物を排出させます。
また、たんぱく質を制限するといった食餌療法も行います。


慢性腎不全 ( 6/29 )

【原因】
各種の腎炎が進行することで、腎臓の中のネフロンが少しずつ壊れていくため、
少しずつ腎機能が低下して起こります。

【症状】
尿気の進行時期によって症状が大きく変わります。食欲はおおむね不振となります。
そして、食欲が落ちて痩せることが多いです。
尿の量は、尿毒症などがない場合は減少しません。
むしろ、一時的に比重の低い薄い尿がたくさん出ることがあります。
しかし尿の量が多くなる病気は他にもあるので、尿が多いから腎不全であるとは限りません。

おう吐や下痢などの症状は、いつもみられるわけではありませんが、
寝起き時におう吐がみられたり、あまり激しくない下痢が続いてみられる事があります。
また、多くの場合、貧血がみられます。

慢性腎不全でも、最終的には腎臓の機能をほとんど失い、高窒素血症をおこし、尿毒症になります。

【治療と予防】
輸血と食餌療法が中心の治療となります。食餌療法は、たんぱく質と塩分の制限を行います。
また、体内のたんぱく質の分解を抑えるために、たんぱく同化ホルモンを与えることもあります。
さらに症状によっては、カルシウム剤も投与します。

急性腎炎 ( 6/29 )

【原因】
腎臓にはネフロンと呼ばれる血液をろ過する組織があります。
腎臓に炎症が起こり、ネフロンが一定以上壊れると腎臓機能が低下した状態になります。
これを腎炎といいます。腎炎には急激に発症する急性腎炎と、
ゆっくりと進行する慢性腎炎があります。
そして、急性腎炎はウイルスや細菌に感染して起こります。
子宮蓄膿症や糸状虫症などの病気が原因となることもあります。

【症状】
早い段階で体内のさまざまな臓器が異常をおこし、尿の量が減り濃くなる、
血尿がでるなどの症状が現れます。
また、食欲や元気もなくなり、おう吐や脱水などの症状も見られます。
なかには、けいれんなどの神経的な症状がでることもあります。

【治療と予防】
腎炎を根本的に治す薬はないので、ネフロンの破壊を防ぎ、
腎不全まで進行させないようにします。

治療は、輸液や体液に近い成分構成の水分や栄養の点滴を行います。
それにより脱水症状に対して水分を補う、血液中の電解質を調整する、
尿の量を増やして体内の老廃物を体外に排出するなどの効果を得ます。

できるだけ早くみつけることが大切です。
尿の回数や、色の異常など尿のチェックをする習慣をつけましょう。

慢性腎炎 ( 6/29 )

【原因】
急性腎炎からの移行や急性腎炎の繰り返すことで慢性化してしまう、
または始めから慢性的に進むこともあります。

【症状】
とくに目立った症状はありませんが、症状はなくても進行しています。
気付かずに放置しておくと腎臓機能が極端に低下したり、腎不全になる恐れがあります。

【治療と予防】
急性腎炎と同じ様に治療を行います。
また、ホルモン剤やカルシウム剤を使用することもあります。
腎臓機能が低下したり、腎不全になる前にできるだけ早くみつけることが大切です。

尿の回数や、色の異常など尿のチェックをする習慣をつけましょう。


尿路結石(ニョウロケッセキ) ( 6/29 )

【原因】
腎臓、尿管、膀胱、尿道を尿路と呼び、この尿路に結石ができる病気を尿路結石と呼びます。
食餌や水に含まれている、マグネシウムやカルシウム、尿酸などのミネラル分と、
尿の中のたんぱく質などが結合して結石ができます。結石の大きさは砂状のものから、
大きなものまでさまざまです。結石は膀胱や腎臓などでできます。
そして、流れてきた結石が狭い尿道につまります。

【症状】
一回に出る尿の量が減り、尿の回数が増え、尿の出が悪くなります。
排尿の姿勢をとっても尿が出ない、尿がポタポタ落ちるようにしか出ないなどの
排尿障害が起こります。また、尿が出ないのに、何度も尿をしようとする行動もみられます。

ほかの病気でも尿が出にくくなることはありますが、
いずれも様子をみていては手遅れになる可能性があります。

結石の大きさによっては結石が尿道につかえても、すぐに排泄されることがあります。
しかし、尿の出が元にもどっても、他の臓器に結石が残っていることがあります。
さらに尿がまったく出ないという場合は、膀胱に尿がたまりすぎて膀胱が破裂したり、
老廃物の毒素がたまって尿毒症になったりする可能性が高い危険な状態です。

それらの症状がとくにあらわれず、いきなり尿毒症をおこすこともあります。

【治療と予防】
尿が出にくい時にはすぐに診断・治療を受けなくてはなりません。
症状が軽い場合、薬で結石をとかす、大量の水を飲み結石を尿と一緒に流すなどの方法もあります。

症状が重い場合は、細い管で尿道内の結石を膀胱まで押し戻し、膀胱内から結石を取り出します。
尿道を切って結石を取り出すこともありますが、術後の管理が大変難しい手術なので、できるだけ避けた方が良いでしょう。

予防としてミネラル分の摂取量を制限し、水分をたっぷりとるようにしましょう。

イヌ伝染性肝炎 ( 6/29 )

【原因】
イヌアデノウイルスに感染して起こります。
感染は、このウイルスを持っている犬の尿や唾液、あるいはウイルスに
汚染した食器や衣類に触れることで起こります。

口から入ったウイルスは、口腔咽頭部の粘膜から近くのリンパ節に入り、
さらに血液によって全身の臓器に運ばれます。
とくに肝臓の細胞に大きな障害がおこり、急性の肝炎になります。

【症状】
症状は様々ですが、突然高熱や腹痛をおこしすなどの激しい症状になり、
また虚脱状態におちいり、12~24時間以内に死に至ることがあります。

しかし、何の症状もあらわさない場合や、特別な症状はほとんどみられないが、
やや食欲が低下して元気がなく、鼻水を出して39度ぐらいの高熱になるものなど、
症状にも幅があります。

急性の肝炎をおこすので、胸と腹の中間辺りの肝臓のある部分を手で押さえると痛がり、
触られるのを嫌がりますが、このような状態が5~7日間続いた後、急速に治癒に向かいます。

単独感染では、死亡率は高くありませんが、二次感染を起こすと死亡率はきわめえ高くなります。

【治療と予防】
このウイルスに有効な薬はありませんので、栄養補給をして安静にします。
ビタミンや糖分を摂取して肝臓機能の回復をはかります。
出血または、貧血のある場合には輸血を行います。
また、細菌の二次感染を防ぐために抗生物質を与えます。

予防としてはワクチンがあるので、予防接種を受けておきます。


急性肝炎 ( 6/29 )

【原因】
肝臓の細胞が急激に傷ついたり破壊される病気です。
銅やヒ素、水銀などの化学物質や、ホルモン薬、麻酔薬などの薬物が原因になることがあります。
また、細菌やウイルスなどが原因で起こることもあります。

【症状】
下痢やおう吐を繰り返します。それにより、食欲が低下したり、元気がなくなります。
症状が重い場合には、黄疸が現れます。そしてけいれんをするなどの神経症状がみられます。

【治療と予防】
肝臓に栄養を与えます。ビタミン剤や糖質、たんぱく質などで栄養補給を行い、安静を保ちます。
そして肝臓機能の回復を待ちます。

慢性肝炎 ( 6/29 )

【原因】
慢性的に肝細胞が傷ついたり破壊されたりします。
急性肝炎から慢性肝炎になる場合や急性肝炎同様の原因により慢性的に炎症が起こることがあります。

【症状】
食欲低下や元気がなくなったり、下痢やおう吐を繰り返すことがあります。
しかし急性肝炎ほど目立った症状はありません。
目立った症状はなくても病気は進行していき、
最終的には腹水が溜まったり、やせたりすることもあります。

【治療と予防】
放置すると肝硬変を起こしてしまうことがあるので、
肝臓に栄養をあたえ安静を保ちます。

予防として、定期的に検診を続けるようにします。

肝硬変(カンコウヘン) ( 6/29 )

【原因】
肝硬変は肝臓が硬くなり、肝臓の機能が極端に低下した状態をいいます。
原因のほとんどは慢性肝炎が原因で起こります。
肝炎により肝細胞が傷つけられたり、破壊されると肝臓に線維組織が増え変質していきます。

【症状】
初期段階は、症状はあまり見られず、少し元気がない程度ですが、
症状が重くなると食欲の低下、腹水が溜まることによりお腹がふくれるなどの症状が現れてきます。

【治療と予防】
肝硬変を治すことはできないので、進行を防いだり、症状をやわらげたりの治療を行います。
ビタミンや糖分の摂取により栄養補給を行い安静を保ちます。
慢性肝炎の早期発見、早期治療が肝硬変の予防となります。

胃拡張と胃捻転(イネンテン) ( 6/29 )

【原因】
胃捻転は、胃がねじれてしまう急性の病気です。
原因の多くは食餌の食べすぎ、水の飲みすぎをすることで胃拡張を起こし、
その後に運動をすることで捻転を起こし易くなると言われてます。
とくにドライフードを食べた後に水を大量に飲むと、胃の中で大きく膨らみ、
急性の胃拡張を起こしやすくなります。

【症状】
まず目立つ症状として、腹部がふくれて苦しそうになります。
横隔膜が圧迫される為苦しくなります。
腹痛により落ち着きがなくなり、お腹をさわるのを嫌がります。
吐こうとしても何もでない、よだれが多量にでるなどの症状がみられます。
これらの症状は胃拡張だけの場合でも起こりますが、これに胃捻転が加われば症状は重くなります。

【治療と予防】
胃拡張では手術は必要ありませんが、胃捻転では手術が必要となります。
胃拡張の場合、胃にカテーテル(細い管)を入れて胃の内容物を取り除きます。
そして、おこっているであろう「ショック」の治療をおこないます。
またこのとき、大量に輸液する必要があります。

胃捻転の場合は、カテーテルが入らないので、開腹手術を行い内容物を取ります。
ショック症状を治療し、その後に麻酔をかけて開腹し、ねじれた胃を元の位置まで戻します。
この際ショックに対する治療をつづけながら、すばやく手術をおこなう必要があります。

胃拡張の場合と同様に、大量に輸液をおこなわなければなりません。
しかし、発見が遅いと、治療をしても死亡する確率が高くなります。
治療の方法が違うので、治療前には胃拡張か胃捻転かを区別する必要があります。

胃捻転ではふつう、あまり嘔吐をしませんが、
おう吐の時には、たいていの場合、吐いたものはコーヒー色で悪臭がします。
また、胃拡張の場合は、色は黄色でそれほど悪臭でないことが多いようです。

予防として、一度に大量の食べ物を与えないようにし、食後すぐの運動はさせないようにしましょう。


肛門嚢炎(コウモンノウエン) ( 6/29 )

【原因】
肛門嚢の分泌物は排便の時に押し出されますが、導管がなんらかの原因で閉塞したり、
脂腺分泌の亢進により分泌物が嚢内に充満したところに細菌が感染して炎症が起こりやすくなります。
炎症を起こすと肛門嚢に膿がたまりふくらんでいきます。

慢性的な軟便または下痢をおこしている場合や、小型犬または肥満犬において
肛門括約筋などの筋肉の緊張力の低下によっておこりやすくなります。

【症状】
肛門嚢の炎症や分泌物の停滞にともなう肛門部の不快感により、肛門を舐めまわしたり噛んだり、
肛門を地面や床にすりつけて歩くなどの
行動がみられます。肛門嚢のふくらみは見ただけでもわかります。

【治療と予防】
肛門嚢に溜まった分泌液や膿を外から圧力をかけ搾り出します。これを週に1度3週間くらい行います。

予防として、定期的に獣医師によって肛門嚢から分泌液を押し出して内部を空にしてもらえば、
この病気を防ぐことが出来ます。
さらに、飼い主が自分でこの処置を覚えれば、以後は飼い主自身がこれをおこなうことも出来ます。


腸閉塞(チョウヘイソク) ( 6/29 )

【原因】
腸閉塞とは、腸に異物などがつまって腸の働きが悪くなることをいいます。
腸やその周囲にできた腫瘍が腸を圧迫したり、腸の手術後の癒着などが原因になる場合もあります。
ほかにも、腹部の別の臓器が肥大して腸を圧迫し、腸の内容物がつまることがあります。

【症状】
多い症状としておう吐がみられます。
また、お腹を痛そうにしたり、元気がない食欲がないなどの症状もみられます。

便がでなくなり、ガスが発生しお腹がふくれます。すると閉塞した部分が充血したり、
穴があいたりして、激しい激痛を起こします。
完全に腸管がつまっているときには、水の動きも止まり、
体内の水分バランスがくずれ、腎臓の障害がおこることがあります。

【治療と予防】
ほとんどの場合、手術によって異物を除去するなど、原因となるものを取り除きます。

予防として、異物を口にしないようにしつけます。また、身近に危険なものを置かないように注意します。


急性胃炎 ( 6/29 )

【原因】
腐った食べ物や水を食べたり飲んだり、
また食べすぎや異物を飲み込むなどがもとで急性胃炎になります。
化学物質などの毒物、毒素や食べ物のアレルギーが原因になることもあります。
ポインセチア、ヒヤシンス、スイセンなどの毒素をもつ植物によって起こることもあります。

【症状】
胃の内容物を繰り返し吐きだします。
おう吐を繰り返し、吐いたものの中に血が見られることもあります。

腐った食べ物を食べた場合は、おう吐の他に下痢も起こします。
その結果、体内から水が失われて脱水症状になります。

【治療と予防】
急性胃炎は、原因によって治療法が違います。
いずれにしても、比較的体力のある動物には、12時間の絶水と24時間の絶食をさせます。

ただし、どうしても水を欲しがる場合には、氷を少量なめさせると良いでしょう。
これは胃の粘膜を冷やす働きもあります。

異物を飲み込んだことが原因であれば、まずその異物を吐かせます。
しかし、安全ピンや針などのように途中で引っ掛かって食道を傷つける可能性のあるものは、
吐かせてはいけません。ビー球など吐かせても大丈夫なものであれば、食塩水を飲ませるなどして、
異物を吐かせます。

それでも吐かない場合や、吐かせると危ないときには、内視鏡の鉗子を用いたり、
手術をおこなって体内から取り出します。
また、感染症が原因の場合はその治療を行います。

いずれにしてもできるだけ早く治療をしなければなりません。

肺炎 ( 6/29 )

【原因】
ジステンパーウイルスやパラインフルエンザウイルス、
アデノウイルスなどのウイルスや細菌、寄生虫などの感染症が進行し、
肺に炎症を起こします。また、刺激性ガスや薬品を吸い込んで肺炎をおこすことも考えられます。

【症状】
ほかの呼吸器の病気と同じようにせきが出ることが多く、吐いたりします。
ゼーゼーという呼吸音がしたり、発熱のため運動を嫌がったり、食欲がなくなったりします。
また、呼吸困難のため口を開けて呼吸をしたりするようになります。

病状が重くなると、体を横にして休むことが出来なくなることもあります。
肺の中に余分な空気がたまり、皮膚の下に押し出されてできる、
ぶくぶくとした皮下気種があらわれることもあります。

【治療と予防】
抗生物質を使用して肺の炎症をおさえます。薬をガスまたは蒸気にして吸わせる吸入療法や、
場合によっては酸素吸入が必要になります。
肺炎をおこした場合は、運動させたり興奮させたりしないよう安静にし、
清浄な環境下で注意深く接しなくてはなりません。


肺水腫(ハイスイシュ) ( 6/29 )

【原因】
肺水腫は、肺の末端の細気管支や肺胞などに水がたまって、
肺がむくんだ状態になった状態をいいます。
気管支での空気の通り道や肺胞で酸素と二酸化炭素の交換がスムーズに行かなくなり、
呼吸困難となります。
気管支などの周囲の器官が炎症をおこした気管支炎や心臓疾患、
刺激性のガスや薬品をすい込んだり、薬品中毒をおこすことなどが原因となります。

【症状】
軽症のときは、運動したり興奮したときにせきが出たり、軽い呼吸困難があらわれたりする程度です。

重いときには、呼吸困難やせきがひどくなります。
ヨダレを流し、口を開けたまま呼吸をするような呼吸困難の症状をおこすようになります。
少しでも楽になろうと、前足を突っ張ったような姿勢をしたり、歩きまわったりと、
落ち着かなくなることもあります。

【治療と予防】
利尿薬を使って肺に溜まった水分などを除去します。
また、呼吸困難がひどければ酸素吸入が必要になることもあります。

心臓やその他の臓器に異常があれば、その治療もあわせておこないます。
急性の肺水腫では、呼吸困難から死亡することも考えられるので、
症状がみられたら早めに治療する必要があります。

気管虚脱(キカンキョダツ) ( 6/29 )

【原因】
何らかの原因で気管を作っている軟骨が正常な形を保てず、また周囲の筋肉が力を失ったために
気管が正しい管の状態を維持できず、扁平に潰れて、空気の流入が妨げられることによりおこる
病気です。
はっきりとした原因はよくわかっていませんが、遺伝や老化、肥満などが関係していると考えられます。

【症状】
気管がつぶれている為、慢性的にせきがでるようになります。
特に運動後や、興奮した時にせきや呼吸困難の発作が起きやすくなります。

呼吸困難をおこし、運動が出来なくなることもあり、ウロウロと落ち着きなく動き回ったり、
少しでも楽になろうとして、しきりに姿勢を変えたりするような動作をします。
こうした発作はとくに夏の暑い日などに発症することが多いです。

ひどい場合は、酸素不足で舌や歯肉の色が紫色になるチアノーゼという症状をおこし、
倒れることもあります。

【治療と予防】
症状が軽い時には薬を用いる事により比較的簡単に治まることもありますが、
いったん症状が消えたように見えても、再発を繰り返すことがあります。
症状が重たい場合は、つぶれた気管を補強する手術を行いますが、
一時的に良くなってもまた悪化することが多いです。

予防として家ではなるべく安静にしたり、夏の暑い日は、すずしく過ごせるようにしてあげます。

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心不全 ( 6/29 )

【原因】
心不全とは特定の病気をさすのではなく、血液を全身に送る心臓の機能が低下した状態をいいます。
各種の心臓病が原因になりますので、その時にかかっている心臓病の種類によって症状も違い、
原因も異なります。

フィラリア症や、心臓の弁の異常、心臓の周りの血管の異常、
さらに心臓の筋肉の異常によるものなど、原因が考えられます。

また、他の病気や事故による出血などで二次的に心臓に負担をかけ、
心不全の症状が出ることもあります。

【症状】
その時に関係している他の病気の種類やその重さの程度によって様々ですが、
まず目に付くのは呼吸困難やせきなどの症状です。

血液を全身に送る左心室・左心房の機能が弱くなると、肺に水がたまる肺気腫を起こしやすくなり、
呼吸困難や激しいせきがでます。
呼吸困難の程度も、運動したときだけに出る軽いものから、
安静にしているときにも出る重いものまであります。

また、血液を肺に送る右心室・右心房の機能が弱くなると、お腹に水がたまったり、肝臓が腫れる、
尿量が少なくなる、下痢・便秘になるなどの症状が現れます。四肢の先端に浮腫が出ることもあり、
そのために食欲不振、元気消失、吐き気などが生じることもあります。

【治療と予防】
症状に応じて、降圧剤、強心剤や利尿剤などの薬を使った内科療法をおこないます。
降圧剤で血圧を下げたり、利尿剤でむくみを取ったり、また強心剤で心臓の機能を強くしたり、
血栓拡張剤で血管を広げて、血流を正常に戻します。
症状が安定するまでに多少の時間が掛かることもあります。

運動を制限したり、なるべく興奮させないようにし、心臓に負担をかけない生活を心がける
必要があります。

また塩分は心臓に負担をかける原因になるので、たとえ副食やおやつとしてでも、
塩分の強いものなどを与えるのは控えましょう。


心室中隔欠損症(シンシツチュウカクケッソンショウ) ( 6/29 )

【原因】
心臓の右心室と左心室の間の壁に穴が開いているため、血流が乱れます。
この穴は胎児の時には開いていますが、生まれた後で完全に閉じて中隔を形成するのが普通です。
しかし、成長後も穴が残ってしまう病気がこの心室中隔欠損症です。先天的な病気ということです。

【症状】
左心室の方が血液を送り出す力が強い為、左心室から右心室に血液の一部が
流れ込むことがほとんどで、血流が乱れます。
その結果、呼吸困難や疲れやすいなどの症状がでてきます。

また、肺に余分な血液が送られて肺水腫を起こし、湿ったせきをする事もあります。
ただ、症状が軽度の場合は、軽い呼吸困難などが起こる事もありますが、
臨床的に問題になるほどではありません。

【治療と予防】
はっきりと症状が出ている場合は、強心剤や利尿薬を使い、
心臓の働きを強くしたり負担を減らす治療を行います。
また、無症状であれば、治療を行う必要はありません。

ただ、心室中隔欠損症の犬がフィラリアに寄生された場合、虫がこの穴を通じて
右心室から左心室に移動し、問題をおこすことが考えられます。
先天的な異常が発見された場合、フィラリアには注意し、確実に予防しなければなりません。

僧帽弁閉鎖不全症(ソウボウベンヘイサフゼンショウ) ( 6/29 )

【原因】
僧帽弁が完全に閉じなくなり血液が逆流してしまします。
僧帽弁は、心臓の左心房と左心室の間にある弁で、この2枚の弁からなる僧帽弁が
長い時間の間に少しずつ厚くなって変形したり、僧帽弁と心臓の壁をつなぐ組織が切れたりして、
弁が閉まらなくなります。

【症状】
はじめは興奮したときなどに軽いせきが出る程度ですが、そのせきの間隔が
だんだん短くなっていきます。

血液の逆流がひどくなると、全身に送られる血液が減り、少し運動しただけでも息切れを起こします。
とくに夜中から朝方にかけて、せきがひどくなることが多く、重くなると一晩中止まらないこともあります。

さらに病気が重くなると、せきと同時に呼吸困難を起こしたり、貧血になったり、
発作を起こして倒れることもあります。また、安静している時でも苦しそうに呼吸をするようになります。

【治療と予防】
薬を使い心臓にかかる負担を軽くします。降圧剤、利尿剤、強心剤などによる内科的療法が主となり、
降圧剤で血圧を下げ、利尿薬で体内の余分な水分を減らし、心臓に流れ込む血液量を減らします。
また、強心剤で心臓の働きを強める場合もあります。

ただ、弁の異常や心肥大を外科手術で改善することは困難です。
症状を軽くする為に薬を使用しますが、抜本的な治療法ではありません。

運動を控えたり、なるべく興奮させないようにし、
心臓に負担をかけない生活を心がける必要があります。

またごはんも、たとえ副食やおやつとしてでも、塩分の強いものなどを与えるのは控えましょう。


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レッグ・パーセス ( 6/29 )

【原因】
骨盤のくぼみにはまっている大腿骨頭への血液の供給が不足し、骨頭が変形したり壊死します。
血流が悪くなる原因はよくわかっていません。
ホルモン説や栄養障害説や遺伝説がありますが不明です。

【症状】
生後4~12ヶ月の体重10kg以下の子犬が、突然、後足を引きずったり、
足を上げた状態で歩いたりと痛みをみせます。 そのままにしておくと、足の筋肉が萎縮し、
大腿骨が変形して、死ぬまで歩行障害が残ることがあります。
この病気は生後7ヶ月前後に発症することが多く、ほとんどの場合片足におこります。

【治療と予防】
大腿骨頭の変形が少なく、症状が軽い場合は、運動を制限して様子をみます。
狭いケージにいれ、運動ができないよう厳密に管理します。
徹底した管理を行い治癒するのを待ちます。

症状が重い場合は、壊死した大腿骨頭をきれいに切除して、新たに関節を形成する手術を行います。
手術後にはリハビリテーションが必要です。太ももの筋肉をマッサージしたり、適度な運動をさせます。
緩やかに回復し、時には1年くらいリハビリを必要とする事もあります。


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膝の前十字靭帯断裂 ( 6/29 )

【原因】
前十字靭帯は、大腿骨と脛骨をつなぐ十文字に交差している2本の靭帯の外側にあるものです。
その膝の前十字靭帯が交通事故の他、老化や肥満により膝に負担がかかり切れてしまいます。

【症状】
靭帯が切れると膝に体重がかけられないため、後ろ足を上げて歩くなどの歩行障害が起こります。
3本の足でぴょこぴょこ歩くようになります。

【治療と予防】
大抵の場合は手術を行います。切れた靭帯を人工靭帯に変えたり、
大腿筋膜などの部位を移植して、前十字靭帯を修復します。


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股関節形成不全 ( 6/29 )

【原因】
大腿骨の頭が扁平になっていたり、受け皿である骨盤のくぼみが浅かったりで骨と骨が
うまくかみ合わないため起こります。

通常、股関節は骨盤のくぼみに、大腿骨の丸くなった先がうまくはまりこんだ構造をしていて、
それによりスムーズに足を動かす事ができます。しかし、骨盤のくぼみが浅かったり、
大腿骨の頭が扁平になっていたりする事により、関節が完全にはずれて脱臼したり、
はずれそうになる亜脱臼になります。この状態を股関節形成不全といいます。

遺伝的な要因の他、子犬の時の肥満も原因になります。骨や筋肉のバランスが崩れる事により、
骨の組織が正常に発達できなく起こることがあります。

【症状】
生後半年程度は目立った症状は現れませんが、成長に伴い症状が現れます。
腰を揺らしながら歩いたり、走る時に両足を揃えて走ったりします。
散歩を嫌がったり、歩幅が狭くなる、股関節をさわるのを嫌がったりします。

【治療と予防】
症状が軽度の形成不全の場合は、運動制限をして安静にしたり、体重管理をするだけで
症状が治まることがあります。

進行して内科的治療で効果がみられなかった場合は、手術を行います。
手術の方法はいろいろありますが、大腿骨の先端を切除して関節を整える手術や、
骨盤と大腿骨を結んでいる筋肉を取り除く手術などを行います。
再発する可能性もあるので、関節に負担のかかる激しい運動は控えるようにします。
また体重管理も行います。


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椎間板ヘルニア ( 6/29 )

【原因】
椎間板がつぶれて、脊髄を圧迫して起こります。
背骨は、椎骨というたくさんの骨がつながった構造をしています。

椎骨と椎骨の間には椎間板という薄い軟骨がはさまれていて、
背骨をスムーズに曲げる働きをしています。
椎間板は、外部から加わった力をやわらげたりする役目を果たしています。

この椎間板に転倒や打撲、事故などで背骨に強い衝撃を受けたり、
また、高齢になって椎間板が変形したり、つぶれたりして、脊髄が圧迫され、
さまざまな神経障害をもたらします。

【症状】
痛みがあるためさわられる事を嫌がります。また、椎間板が神経を圧迫する事により、
麻痺を起こします。
麻痺する場所は圧迫される神経により異なります。腰にヘルニアが起きた場合は、
歩行が困難になったり、後半身全体が麻痺したりします。結果、トイレができなくなったりします。

【治療と予防】
症状が軽い場合は、副腎皮質ホルモン薬や抗炎症薬などで症状を軽くします。
重症になると、手術を行って、圧迫している椎間板を取り除く必要があります。


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鞭虫症(ベンチュウショウ) ( 6/29 )

【原因】
イヌ鞭虫が原因です。鞭虫はどこでも見られる寄生虫です。
ほとんどのイヌに寄生していて、糞便により排泄された虫卵が口から摂取されて感染します。
小腸で孵化して、腸の粘膜内で成長、最終的には盲腸に寄生します。

【症状】
寄生している数が少なく、健康体であればほとんど問題ありませんが、
寄生数が多いと慢性的の下痢などの消化器症状がみられます。

【治療と予防】
駆除薬の投与、あるいは注射をして治療します。

条虫症 ( 6/29 )

【原因】
イヌ条虫が原因です。イヌ条虫は、瓜の種の様な形の節が連なっていて、
この片節がちぎれて便と一緒に排出されます。
そして節が破れ、出てきた虫卵をノミの幼虫が食べると、ノミの体内で孵化し感染子虫になります。
さらにそのノミを犬が飲み込むことによって感染します。

【症状】
肛門周辺をしきりになめたり、こすりつけたりします。これは、肛門の周囲についた片節の刺激に
違和感を感じているからです。また、多数寄生すると下痢や食欲不振などの症状が現れます。

【治療と予防】
ノミを退治します。駆除薬の投与、あるいは注射をし治療します。
予防として、ノミ駆除薬やシャンプー、ノミ取り首輪などを使用して退治します。


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フィラリア ( 6/29 )

【原因】
蚊に刺され、ミクロフィラリアに感染します。感染犬にうごめくミクロフィラリアを、
蚊が血とともに吸いこみます。
その蚊が他の犬の血を吸い込むとき、唾液とともに犬の体内に押し出されます。
その間、蚊の体内で2回、犬の皮下などで2回の脱皮をし、第五期仔虫に成長し犬の血管に
進入します。そして、体内を進み心臓の右心室にたどりつき、心臓や肺動脈に寄生します。

【症状】
症状として、せきがでます。それは、感染後進行とともに心臓にフィラリアが充満し、
血液の流れが悪くなり、肺動脈に血液がたまります。
そして、血液中の水分が気管支にしみ出てくるため、せきをして排除しようとするからです。
はじめは運動をするとせきをする程度ですが、歳月とともにせきがひどくなります。
また、自然死したフィラリアの死体で肺動脈の先端に目詰まりしたり、肺動脈の血管が
硬化するなどして、肺動脈内の血圧が上昇していきます。
そして、肺動脈に血液を送り出す心臓(右心室)への負荷が大きくなり、血流も悪くなります。
結果、肺も心臓もともに機能障害がひどくなります。ついには肺動脈塞栓症で呼吸できなくなったり、
右心不全で心臓の働きが止まってしますなどの症状があらわれます。
あるいは、心臓が静脈の血液を送れないために、手前にある肝臓に余分な血がたまり、
肝機能が低下することにより肝硬変を起こします。

【治療と予防】
急性フィラリア症では外科手術を行いすぐにフィラリアを取り除きます。
慢性症状の場合は駆虫剤や予防薬の投与を行います。
ただ、死んだフィラリアが肺動脈につまってしまう危険があるため、安静を保つ必要があります。

予防として、予防薬を使い、感染を防ぎます。
ただ、感染後の予防はショックを起こす可能性があるため、
予防の際は感染の有無を確認してから行います。

鉤虫症 ( 6/29 )

【原因】
イヌ鉤虫が原因です。感染犬の糞便に含まれた虫卵がふ化し、幼虫を口にする事で感染します。
または皮膚から犬の体内に入り込んだり、母親の胎盤や母乳を介して感染する事もあります。

【症状】
体内に入り込んだ幼虫は鋭い牙で小腸壁に噛み付き血液を吸います。
その結果、下痢、貧血、腹痛を起こしやせます。
子犬が感染すると、下痢、血便、貧血や腹痛の為、背中を丸めるなどの行動がみられます。
成犬は軽い症状ですむ場合もありますが、子犬や幼犬が感染すると強度の貧血で
死亡する場合もあります。

【治療と予防】
駆虫薬を投与します。症状が改善されない場合は、整腸薬の投薬や栄養補給を行います。
また、貧血がひどい場合は輸血や輸液も行う場合があります
予防として、定期的に糞便検査を受けたり、散歩中などで他の犬の糞便に近づけないようにします。

回虫症 ( 6/29 )

【原因】
回虫には、イヌ回虫とイヌ小回虫の2種類があり、この寄生虫がいる犬の糞便の中にある虫卵を、
ほかの犬が口に入れることで感染します。また、母親から子犬へと移行することもあります。

【症状】
食欲不振や嘔吐、下痢などの症状がみられます。胃腸症状の他、発育不全の症状もみられます。
大量の寄生によって、まれに死亡することもあります。

【治療と予防】
駆虫薬を投与し、回虫を駆除します。症状が重い場合は下痢止めなどの対症療法も併用します。
予防として、定期的に糞便検査を受けたり、散歩中などで他の犬の糞便に近づけないようにします。