横隔膜ヘルニア
【原因】
横隔膜とは、肺や心臓などが入っている胸腔と消化管や脾臓、泌尿生殖器などが入っている腹腔を隔てる膜のことです。横隔膜ヘルニアとは、その横隔膜に穴が開き、そこから腹腔内の臓器が胸腔内に侵入してしまう病気です。
原因は、2つ。交通事故やベランダからの転落などにより腹部に強い衝撃によって横隔膜が破裂し、腹腔内の臓器が胸腔内に侵入しておこる外傷性の場合と、横隔膜の一部が生まれながらにして欠損している先天的な場合があります。
猫が横隔膜ヘルニアになるほとんどの場合は外傷によるものです。
【症状】
外傷によるもので、隔膜の傷口が大きく重度の場合には、血液循環が乱れ、舌の色が紫色になったりするチアノーゼや、体温低下、ショック状態などの重篤な症状が現れます。軽度の場合には、しばらくははっきりした症状を示さず、気付かない場合があります。先天的な場合には、徐々に症状が現れてくることが多いです。
【治療と予防】
ほとんどの場合、手術をおこない横隔膜欠損部を元の正常な状態に戻します。交通事故などで症状が重度の場合には緊急に治療をおこなう必要があります。

